藍の栽培

嵩上げ・止め石(たぶん)

投稿日:

朝のPH、大ちゃん10.4、青くん10.9。発色は相変わらず青くんのほうがよい。大ちゃんもそれなりに頑張って青を出すようにはなってきている。まだまだ弱いけれども、かと言ってこれ以上待ち続けてもどうかと判断したので、本日嵩上げ。
灰汁(だいぶ時間が経ったのでPH10.6まで下がってしまった)に石灰を足して温め、35~40℃くらいのものを、大ちゃんに8リットル、青くんに3リットル、投入して嵩上げした。さらにPHを計りながら少々石灰を加え、両方ともPH11.0にした。青くんには日本酒30ccも(先日大ちゃんにはやったので)。
これで夕方にも撹拌し、本日の作業終了。
明日、様子を見て、変化なければさらに灰汁を足して、とりあえず藍建て終了といきたいけど、どうなるかな・・・。

 1番畑の藍
収穫後、もうこの程度まで2番芽が伸びてきている。このまま順調に育てば、9月に収穫できるかと。
それにしても雨降って欲しい・・・。

 なぜかブルーシート
にくるまるウメ。掃除するのに邪魔なんだけどどかない。こんな風にされてもどかない・・・。もう老犬なので、動くのもめんどくさい~。
ではまた

藍の栽培

じっと我慢

投稿日:

朝、大ちゃんPH10.4、青くん10.8。
やはり青くんのほうが見るからにいい感じで、試し染めをしてみても青くんが濃い。大ちゃん頑張れ。

今日は特に足したり引いたりはなく、日中2つとも外で日光浴をさせて液温を上げたのみ。
夕方のPH、大ちゃん10.7、青くん10.9。
大ちゃんが上がったのは、底にある石灰分が揺れることで上に行ったのかもしれません。よくわかりません。
それでもかき混ぜた時の泡は元気にしっかりしてきましたし、悪くはないと思います。もう少し色が出るようになれば、両方とも灰汁上げして、仕上げられると思うので待ってみます。

 

藍の栽培

嵩上げ

投稿日:

朝の藍たちのPHは、大ちゃんがすこし下がりました。青くんはほぼ変わらず。液温も26~27℃あたりです。
蓋を開けた時は、明らかに青くんのほうが調子よさそう。刺激臭が少なく、藍の香り。大ちゃんはまだまだ刺激臭。そのせいか、撹拌後の試し染めも、青くんのほうがずっと青かった。

 青くん
昨日の泡がそのまま残っていて悪くない感じ。液面も黒に近い濃紺に見えます。

 わかりづらい・・・
青くんの泡はもう青い泡です

 大ちゃん
油膜は見えるけど泡が少ない、あと全体的に色がくすんでいる感じ、青くんほどの濃紺って感じではありません

 1分染め
左が大ちゃん、右が青くん
けっこう違うものですよね・・・。

不思議なことだと思います。なんせ、青くんは、一昨日の朝までは大ちゃんだったわけで。一昨日の朝、大ちゃんから取り分けて青くんになったわけで、それなのに何でこんなに違うんだろう?
大ちゃんは、やはり一昨日の夜から昨日の朝にかけて、PHががくっと下がった、あれが悪かったんだろうな。でもなぜそんなに極端に下がったのか、しかも大ちゃんだけ・・・? わからないことだらけです。

私が考えついたのは、すくもの量の多寡だけだったので、本日、大ちゃんを嵩上げしました。灰汁を35℃に温めて、すこし石灰を足してPHを11.0にして、投入。大ちゃんに8リットル、青くんに2リットル。さらに、迷いましたが大ちゃんに日本酒を50ccだけやってみました。
夕方まで液温もPHも変化なし。とにかく焦らず(とっくにその段階は過ぎていると思いますが)、ここまで来たら待つしかないですね。
ではまた

藍の栽培

工房での1番刈、計量

投稿日:

今年の工房畑での藍の1番刈、乾燥葉は3.0kg、誤差はプラマイ100~最大150くらいかと思われます。
昨年の1番刈では3130グラムの乾燥葉がとれました。全体の5%ほどは泥藍にしましたので、やはり昨年のほうが1番刈の収穫は多かったことになります。

考えられることとしては。
今年は藍の苗が大量に出来過ぎて避難先を決められず、畑を借りてそちらに苗を植え付けたのが昨年よりも遅かった、残りを工房に植えたのでさらに遅かった。
優良苗(セルトレイ)を借りた畑に植えて、こちらにはセルトレイに移さない状態の苗を植えたので、苗としても昨年の方がよかったと思う。
単純に植えつけた株数も昨年の方が多かった。しかし株間を開けたことで虫の被害が殆どなかったのは今年のよかった点。防除にも気を配った。

来年はよそに畑を借りずに、工房の畑面積を増やそうと考えていますが、さてさて今年は全部でどれくらいの乾燥葉がとれ、すくもができるでしょうか・・・。

藍の栽培

うーん難しい

投稿日:

今朝はもしかすると還元膜がばっちり張って、かき混ぜると泡がむくむく・・・、というような素晴らしい光景が見られるのではと期待したのですが、見た目はあまり変化がありませんでした。
昨日は3つのバケツのまま、保温はなしで(毛布のみ)一晩越しました。夕方は撹拌をせず、PHも計らず。蓋を開けていて温度が下がることを心配してそのようにしたのですが、裏目に出ました。
移した方のバケツ、青くん黄ちゃんはPH10.3前後あり、昨日とそれほど変わらなかったのですが、問題は大くんです。これがいわゆる本家のバケツなのですが、PHなんと7.0。純水状態? 7.0ってPH計の校正値です。ありえません。10以上から一気に3以上下がるなんて、聞いたこともない。
撹拌してみるとPHはわずかに上がりましたが、それでも8に届かない。これはもう、どうしようもないので、石灰投入です。またまた「なし崩し中石」になってしまいました。PHがこんな低さでは、雑菌が繁殖して藍の菌を殺す可能性が高いのです。

石灰を3つのバケツに投入して、大くんは10.6に、青くん黄ちゃんは11.0に上げました。大くんを10.6で止めたのは、下がりすぎていたので、このくらいにしたほうがよいかと思ったから。

その後本日も日光浴。最も具合がよさそうなのが青くん、次が黄ちゃん、油膜の感じもなかなかいいです、ただしほとんど染まりません。
夕方、黄ちゃんの中身を大くん、青くんに移し、2つバケツ体制に。PHは大くんが10.6、青くん11.0。温度は30℃以上。毛布のみでまた一晩です。

現状では、大くんの中にあるすくもの量が、青くんよりも多そうです。移す時にできるだけ下の方から混ぜながら移したのですが、それでもすくもが移動しきらなかったということでしょう。青くんの調子がよさそうなら、明日、大くんを嵩上げするかもしれません。

むくむくした泡はまだ立たないけど、小さな青い気泡はたくさん出来ています。油膜もそこそこ張っているし、金粉も見受けられます。悪い兆候は、大くんのPHが下がりすぎたことだけ(理由がわからない・・・)、なんとか持ち直すと思いたいです。

とにかく様子見しながら待つしかないか・・・。

借りている畑の1番刈の乾燥は順調です。私が体調を崩してしまったので、夫がこの作業をしてくれています。
それにしても藍は難しいですね。ではまた

藍の栽培

ついに還元!

投稿日:

今朝も藍ちゃんバケツに大きな変化はなく、PHも10.4で変わらず。温度は26℃と少し下がりました(電気毛布の温度を下げているため)。1分染めをしてみると、うっすらと青くなりますが、この弱さではまだまだ何とも・・・。

予定通り、バケツを増やして日光浴をさせることにしました。藍ちゃん1号は今、重量が50キロ近くになっていると思うので、とても動かせません。そこで、別のバケツも動員して3つにし、工房の外に出して蓋をしたまま温めました。

お昼に様子を見に行くと、なんと!!!

 油膜が!

この油膜は還元膜とも呼ばれ、藍の発酵が進むと必ず出現するもの。まだ還元膜と呼べるほどにはしっかりしていませんが、このような小さな油膜が3つのバケツともあちこちに出現していました。

 こな感じの油膜
それから見えづらいですが、金粉を蒔いたような表面の変化もありました。さらに、ぷつぷつしているのは、発酵により中から空気(?)が浮き上がっては弾けた跡です。

今まで、発酵はしていそうな気がする(PHが下がり、少しですが青の発色も見ました)ものの、この油膜も金粉様のものも見られず、このまま永久に寝ているのかと思っていましたが、今日やっと確かな発酵の証を見られたので安心しました。ほんと長かった・・・・・・。早ければ3日ということもあるらしいのに、ほぼ1ヶ月かかりましたから~。

 藍1号の喫水線
このように青く。嵩を減らしたのでよく見えています。

今日、次のステップに進むことも考えましたが、大事を取ってもう1晩待ち、よさそうなら明日、嵩上げと中石(1度やってるから2度目の中石なのか?)になる、かもしれません。ここまでゆっくりなので、さらに時間がかかるかもしれませんが・・・。

 乾燥中の藍

借りている畑の1番刈、これで全部ではありませんが、夕方が近づいてきたので屋根から下ろしたところです。衣装ケースに入れて明日まで待機。今日も晴れて暑かったのでかなり乾燥が進みました。

当工房の畑の1番刈は、乾燥が終わりました。明日、重量を量ってみるつもり。ではまた

藍の栽培

藍干し

投稿日:

 工房の屋根
去年までは、片側が店(でも使ってはいなかった)、片側が夫の工房兼納屋だった建物の屋根です。トタン張りなので温度が上がり、藍の乾燥にはもってこい。なぜ去年までやらなかったのだろう・・・。

昨日、借りている畑で収穫してきた藍を、朝からとりあえず屋根にばらまいているところ。とりあえず大急ぎで日に当てなければ、ってところです。本当は、葉を取ってから干すほうがいいので、こんなに量が多くなくてできるのであればその方がずっといいです。

 店の屋根

こちらは今の店の屋根。西側にお隣(空き地)の林があり、早めに日差しが遮られるので、こちらは少なめです。

午後2時過ぎから雲行きが怪しくなり、雷が始まったので大急ぎで撤収。ギリギリ間に合いました。なんとか週末の2日で乾燥させたいです。時間をかければかけるほど、藍の成分は劣化するらしいので・・・(だから葉だけを乾燥させるのがベストということ)。

そんな1日。縫製もすこし。
藍は再び停滞期に入りました。PHも10.4~10.5と、ほとんど変化なし。明日はまたバケツを分けて日光浴させようかと思います。ではまた

藍の栽培

じわじわ

投稿日:

大きな変化はないものの、悪い兆候も見当たらず、マイペースな藍ちゃんです。本日は朝7時にPH10.4、出かけたので次の撹拌が午後5時近く、PH10.3、少しずつPHが下がっているので、悪くはないです。ただし還元膜と呼ばれるものはまだ確認できず。撹拌時の泡が若干透明から色付きに変わってきたのと、次に蓋を開けた時に少し泡として残っている、あたりが変化と言えば変化。また、温度計がうっすらと青みがかる。
たしかに発酵と還元は起きていますが、おそろしく弱い、これから強くなっていくのかどうか、わかりませんがもう少し待ってみます。

今日は借りている畑の収穫作業に行ってきました。あまりの忙しさに写真を撮るのを忘れました。小さな株は残そうかと思いましたが、結局ほぼ全株を収穫。一部は消滅しているので800はないと思います。750~800の間かな、もう少し少ないかな。
鎌で刈り取ってはコンテナに入れて車に運び、積み込み、という作業。すべて刈り終えた後は、夫が刈払い機で周辺の除草をしてくれました。私もホーと鎌でやりましたが、刈払い機には負ける・・・。

畑を借りている方が、苦土を撒いてみっかいと、少し分けて下さったので、作業後に全株にちょっとずつ撒いてきました。少し経ったらまた油かす液肥をやって、2番芽に期待したいと思います。雨がコンスタントに降ってくれたらベストなんですけど・・・・・・。
ではまた

藍の栽培

ようやく少しだけ青く

投稿日:

300-R0039912

26日目を迎えた藍ちゃん。相変わらずPHは10.7で安定。液温は多少下がって(電気毛布の温度を下げた)26.5℃ほど。
朝、シーチングの端布を入れてみました。2~30秒ほどかな、取り出して、水洗いしたのが上の写真。

青、だと思うんですけど・・・・・・。
ようやく、微かですが、還元が始まったことを確認できました。
藍という植物が持っている色素を、どうやって「青」として取り出すか。ここに発酵と還元(この言葉が正しいのかどうかは諸説あります)が関わってくる。発酵すれば必ず還元するのか、このへんがよくわからない。
化学(バケガク)は苦手で高校時代も赤点スレスレでしたから、難しいです。

さぁここから、どうなっていくのか藍ちゃん。
ほんと日本酒たくさん飲んだのだから頑張ってほしい。

今日はサリーを糊落としを兼ねて水洗いし、できるだけ目地を通しながらアイロン。
午前中に母親の用事で役場に往復、軽井沢はすっかりシーズン真っ只中ですね、人も多く車も多かったです。
午後は気になることがあって皮膚科へ。思いもよらぬ病名が告げられて、抗生物質が処方されました。「中年以降の女性に多いんですよ」と慰め(?)られましたが、年は取りたくないものですね。帯状疱疹といい今年は皮膚科に縁ができてしまいました。
ではまた

藍の栽培

ほんのかすかに

投稿日:

建てている藍、ほんのわずかに、好転の兆しのようなものが見えたような気が、するようなしないような・・・・・・。

液温は大体27~28℃(保温)、PHはここ数日は10.6~10.7あたりを推移。目に見える変化は殆どなし。匂いは、蓋を開けた時はアンモニア臭、その後は藍の匂いがしています。
かき混ぜた時の手応えはだいぶ「もったり」、されど重くはない、という感じになってきました。この微妙な感じは、多分あまり関係ないと思います。
ただ、今までよりは泡が立つようになったように思います。

ガーゼの1分染めをしてみると、水洗い後にほんのわずかに、青くなっているような。気がするようなしないような(笑)。
明日、ガーゼではなくシーチングみたいな生地を入れてみます。

ずいぶんお酒も飲ませたし、そろそろ建ってほしいものです。

本日は終日縫製作業をしていました。腕は上がりましたが、視力はどんどん落ちる一方なので、もっといい老眼鏡を作ったほうがいいのか考えたりしてしまいます。細かい針目が。あと、目地を通すのが難しいです。

そんなこんな。ではまた