藍染め

藍建ちぬ・・・初藍

投稿日:

朝のPHはどちらも10.9、良好です。撹拌したところ、おや、大ちゃんのほうが何となく元気なような? ティッシュの1分試し染めをしてみたところ、やはり大ちゃんが濃く発色しています。というところで、ここで最後の灰汁上げをして藍建て終了とすることに。灰汁に石灰を足してPH11.4にしたものを35℃に温めて、両方に加えました。分量はたぶん大に8、青に4くらいかと。

機嫌よい大ちゃん

タイシルクのストール5枚

いよいよ、初藍です。緊張しますね、染まるかな?

 1枚ずつ広げて投入

 染液の中で動かして

引き上げた時は緑色

水をくぐらせると青く

 初藍、青ちゃん

そういえば、北タイのプレーでお世話になったパンニャンさんの工房では、水をくぐらせる前に干していたなと思い出し、2枚目からはまず広げて空気酸化させ、その後水をくぐらせることにしました。違いがあるかどうかは、よくわかりません・・・。標高も違うし(空気中の酸素の量が違う)。

 初藍、青と大(奥)

 染め重ねもして5枚

青ちゃん1回、2回
大ちゃん2回、3回、3回
の計5枚を本日、初藍として染めました。
まだまだ慣らし運転なので、恐る恐る、少しずつです。
でも思ったよりも大ちゃんが濃く染まってうれしい。青くんも、自然発酵の藍ならではの、やさしいアイスブルーです。

大ちゃんの確変は、たぶん昨日の午後、ぶどう糖を与えたことによる還元の進化だったのではと思います。ブドウ糖は単糖のため、素早く吸収(?)されるというか使われて、還元力も強いのだとか。ブドウ糖は使わないという工房もあるようです。
私の場合はもう1ヶ月を過ぎてしまっており、今さらあれがダメこれがダメもないという状況だったので、大ちゃんにだけ与えてみました。
青くんには与えずに、しばらく様子を観察してみたいと思います。

建て始めたあの日から36日目。とうとう初藍。
しばらく藍三昧の日々は続きそうです。来年用の藍の栽培、乾燥作業等も含めて・・・。
ではまた

藍染め

染め準備など

投稿日:

 アカソぐらぐら

日中は晴れる予報だったので藍の収穫を続けるつもりでしたが、朝からどんよりと曇って晴れる気配がない。このため予定を変更し、午前中から火を焚いてこの夏2度目のアカソの染液取りをしました。今回は、自宅のものではなく、借りている畑の畦にあったアカソです。2度取って、1番液、2番液を合わせて染液とします。本日の作業はここまでで、あとは様子を見ながら数日のうちに染める予定です。

 ついでに精錬も

同じ火で精錬作業も行いました。1度に2つの鍋が同時進行できるので、去年までよりもぐっと効率がよくなりました。仕事、特に、頭脳ではなくてとにかく手が動けばいいという仕事には、効率は大事です・・・。頭脳の場合は、効率だけ追い求めるとろくなことにならない、こともありそうです。

 ふすま

ふすまを炊いて、キビの原糖を加え、人肌くらいに冷ましてから藍に与えてみました。本日で14日目の藍、今朝まではPH11.5~11.6で推移というか、高値安定微動だにしないという状況でした。これはまったく発酵が止まったもしくはしていないということなので、温度、アルカリの条件は満たしているため、あと加えることがあるとすれば糖分か・・・、ということで、やってみました。
夕方、PHは11.2に下がりましたが、さてさて。

 夕方の藍

表面にチリホコリのような細かいものが見えました。ちょっと期待。変化の兆しであればよいのですが。

 自家製ぬか漬け

自家製のぬか床で、畑のきゅうりをほぼ毎日漬けています。
それにしても、ぬか床はぬかと塩と水を混ぜておくだけで簡単に醗酵してくれるのに、藍は難しいですね。そろそろ建ってほしいです。

そしてこの天気。週間予報を見ると、梅雨明けはまだ先のようです。困った。

藍の栽培

藍建て11日目

投稿日:

待つしかない、そんな状況です。
液温はだいたい29.5~30℃前後をうろうろしていて安定しています。
PHは11.6と、こちらも怖いくらいに安定、変化なし。
あいかわらずアンモニア臭、撹拌すると草っぽい、藍っぽい香り。
特別に悪い兆候は見当たらないけど、藍が寝たまま起きないという感じでしょうか。起きる力がないのかな???

とにかく、今月いっぱいは待つつもりです。それでダメだったら、その時になって考える、という方向性で行こうと思います。

今日は昼頃までは晴れるという予報だったので、朝から5番畑の残りを収穫、3番畑の一部を収穫、1番畑の一部を収穫。それぞれ葉を外さずに工房のトタン屋根の上に干してみました。
最後の3番畑のだけ、一部葉を外しました(昼近かったので、茎ごとでは乾かないと思った)。結果、夕方まで日差しがあったので、茎ごとでも乾いたかも。
この、トタン屋根藍干し作戦、なかなか良好です。これと現在建設中のハウスと合わせて、効率的に、省力的に、藍の乾燥作業を行いたいと思います。

午後遅く、借りている畑のチェックに出かけましたが、途中でハウスの部材を買うのに手間取り、行ったり来たりしているうちに5時を過ぎてしまったので畑は中止。
明日は曇りで朝晩雨の予報。梅雨明けはまだなんですね・・・。

藍染め

藍建て7・8日目

投稿日:

7日目
特に変化はないまま1日が過ぎました。
液温は28℃前後、PHは10.4~10.6をうろうろ。
還元膜は張らず、アンモニア臭があるのみ。わずかに草っぽい匂いもあるものの、いわゆる藍の匂いにはまだな気がします。

8日目
思い切って、2つに分けていたものを1つにまとめました。
70リットルのバケツを買って、今までの2つのバケツから各上澄みっぽい部分を取り除き、その下のもったりしたドロドロのすくもを大バケツに。
藍溶液の上澄みを60℃に熱してバケツに戻す。
PH11.6の灰汁を70℃に熱してバケツに投入(旧バケツを洗いながら)。
石灰を足してPHを思い切って12.0まで上げてみました。
下に電熱マットを追加、マット+電気毛布という贅沢な環境で、作業終了時の液温は35℃(思ったほどには上がらず)。
3時間後には液温34℃、PH11.8。
これでまた様子見です。

ふと思ったのだけど、昨年すくもを作った時に、乾燥葉の重量からできたすくもの重量が、一般的な平均値よりも少なめだった。通常7割と言われているところ、ウチでは58%だった。軽く1割の誤差がある。これも何か関係あるかもしれない。すくもの重量は少ないけれども、中身は多いとか、そんなことってあるのだろうか、だけど乾燥葉を醗酵させてすくもにする、その過程で成分が漏れ出す場所がないのだから、乾燥葉はすべてすくもになったと考えるほうがわかりやすいようにも思う。わからないことだらけ・・・。

300-R0039867 アカソ染め

灰汁のために火を焚いたので、取っておいたアカソの染液でシルクストール2枚と木綿布、大麻布を1枚ずつ、染めてみました。
シルクストールは、灰汁(ヤマザクラ)媒染と銅媒染。生地は灰汁媒染。ストールは銅のほうがこっくりと深いべんがら色に染まった気がします。乾いてみないとまだ何とも言えませんが、灰汁媒染よりは強いです。
いい色が出ますね、今度はもっと本格的に染めてみたいものです(今回は1度しか染液を取らなかったし、染めたものもわずか)。

藍染め

藍建て5・6日目

投稿日:

5日目
液温は27℃と安定、PHは10.5~10.6あたりをうろうろしています。特に還元膜が張ることもなく、静かなまま。発酵は進んでいるのでしょうが、還元せずにPHだけが下がっていくという、よいとは言えない状況。

夕方、ふすまを与えることにしました。

ふすま

5番灰汁(PH11.6)で炊きました。バンコクで買ってきたヤシ糖があったので少し加えてみました。
これを与えて様子見。

6日目
液温は27℃ですが、PHはまた下がりました。青が10.2、黄色が9.8。10を切るとさすがに下がり過ぎで危険領域に入ってしまうため、思い切って嵩上げと中石(と呼んでいいのかどうかは・・・)に進むことに。
灰汁5リットル(PH11.6)を温めて50℃にして、両方の桶に入れました。さらに石灰を投入して、PHを10.8まで上げました。
11時半頃にこの作業を行い、13時に確認したところ、PHは0.2ほど下げていましたが、今日これ以上石灰を足すことはせず、電気毛布の温度を上げて様子を見ることに。
撹拌もこの時間を最後に、明日朝までせずに静かにさせてみます。

 青バケツ

 黄色バケツ

液面の色はほぼ同じ。黄色のほうがアンモニア臭が強い。

なかなか難しいものがあります。
気長にじっくりと。

 畑①の藍

旺盛に育っています。最も大きなもので草丈が50センチに到達してきました。もう収穫に入ってもいいのですが天候が・・・。梅雨明けと同時に収穫開始と決めました。

藍染め

藍建て4日目

投稿日:

今朝は寝坊してしまい、朝8時に藍の様子を見に行きました。
液温は両方とも27~28℃、PHは10.6~10.8あたりです。
液温は良好、PHも順調ではないかと思います。そろそろ中石、とも思いますが、ここはじっくりと待つことも肝要かと・・・。

今朝の青バケツ

今朝の黄バケツ

どちらも液面がだいぶ黒々としてきました。悪い兆候は見当たりません。

 建てた翌朝

この茶色い泥の塊みたいな状態から較べれば、ずいぶんと醗酵が進んでいるのだと思います。

2~3時間おきに液温とPHを確認しながら、各バケツともに4~50回撹拌しています。酸素を供給して正常な発酵状態を保つためです。
じっくりと観察しながら、中石に進みたいものです。

灰汁が少し足りないかもしれないので、処分するつもりで置いていた灰に新たに50℃ほどのお湯を加えてみました。多少PHが低くても、嵩上げには使えるのではないかと思います(多分ですが・・・)

藍染め

藍建て3日目

投稿日:

朝7時、室温20℃、液温は両方とも25℃と低くなっています。でも室温と比べても高めなので、電気毛布の効果があるのがわかります。
PHは、青バケツが10.6、黄バケツが11.1。
青バケツのほうが醗酵が進んでいるということなのかな?
すくもの量、最初の練りの感じでは、黄色のほうが質が高いかと思いましたが。
なかなか難しいものがあります・・・。

迷った末に、青バケツに灰汁を800ccほど足してみました。石灰もほんの少々。これでPHを11.0にして、今日は日中も電気毛布をつけておきました。
今日は全部で4回の撹拌と液温チェック。液温はほぼ変わりません。
臭いは、青バケツの方は少し草っぽい匂いが出てきました。黄色の方はまだアンモニア臭が圧倒的に強いです。

心配しながら見守る毎日。建つかな?

藍染め

藍建て2日目

投稿日:

朝7時、室温22℃、藍の液温は32℃。
PHは若干下がって10.8ほど。2つのバケツとも同じ数値。
灰汁を足し、それでもまだ低かったので石灰も少し投入しました。

現時点ではご覧のように、なんだか汚い泥の溶液のようです。
匂いは少しつんとくるアンモニア臭。これは「すくも」がそういう臭いなので仕方がないというか、特に変わったことではありません(と思う)。
特に自家製の「すくも」のため、未完熟である可能性はあるかと思います。堆肥と同じで、未完熟だとアンモニア臭がするのではないかと・・・。

日中は毛布に包んだまま置き、夕方、日本酒を買ってきたので再びチェック。
液温27℃、少し下がっている。
PHは、青バケツが10.8と下降、黄バケツは11.3と朝と変わらず。
青バケツに石灰を少し入れ、両方に日本酒を200ccずつ投入、撹拌し、電気毛布を巻いて本日の作業は終了です。

うまく建つといいのですが・・・・・・。

畑ではブルーベリーの早熟のものが熟し始めました。今年最初の果実、ありがたく、横を通るたびにつまんで食べています。

藍染め

藍建て初日

投稿日:

晴れて気温も高くなりそうだったので、藍建てを始めました。

 すくも第一陣

昨年の1番刈の藍から作ったすくも1810グラム。
2番刈2600グラム、計4400グラム強を建てました。
まずはすくもをできるだけ小さく砕き、温めた灰汁でほぐします。

 温めた灰汁を注ぐ

 揉み込むように

 建てるバケツに投入

周囲に石灰がついているのは、発酵菌が住みやすくするため。バケツの内側を1番灰汁で少し湿らせて、石灰を叩くようにしています。

 2番、3番灰汁と漉しセット

灰汁は2番、3番から5リットルずつ。4番と5番を合わせたものから15リットル。合計25リットルを使います。上澄みとはいえ結構小さな炭など混ざってしまっているので、木綿の袋で漉しながら。

 寸胴2つで温める

60℃になるまで熱しました。これをすくもの上に投入し、よく撹拌。PHを計ると10.2~10.4ほど。石灰投入。PHを計りながら石灰で調整していき、最終的にPH11.9まで上げました。

 日本酒投入

最後に日本酒を投入。すこし少なかったので、明日買ってきて足す予定。

お客さんがあったのでこの状態でしばらく放置してしまい、温度が40℃前後まで下がってしまいました・・・。たぶん大丈夫と思うけど。バケツに蓋をして、毛布で包み、本日の作業は終了です。

 

藍染め

灰汁取り続く

投稿日:

1番灰汁から取り始めて今日で3日目。3番灰汁まで取りました。

 1番灰汁

上澄みを取っているのですが、まだまだ混ざりものが多い状態。最終的に使う段階で、濾そうと思います。
1番、2番灰汁 PH12.3
3番灰汁 PH11.7
現在のPH値。こんなもんかな? ちょっと低めかな?

このままあと2回、5番灰汁まで取る予定です。
順調なら週末に、いよいよ藍建て開始! (となるかな?)