藍染め

藍建て作業

投稿日:

昨年は体調を崩して休んだので、2年ぶりの藍建てです。
今年は無理せず科学建てをすることに。

 自家製すくも3kg

こんな感じのもの

大きな塊はできるだけ小さく砕いて染め用のバケツに投入していきます。

 ブドウ糖100g、石灰60g

 苛性ソーダの溶液20ℓ
液温は約40℃、PH12.3

 これを注ぎ込んで

最後に焼酎2合(日本酒がなかった)を加えて攪拌

この時点で液温36℃ PH 11.9

すこしPHが高めかと思ったが、今日のところは何もせず様子見。

翌朝案の定PH10.6まで下がったので、何もしなくて正解だったと思います。

さてうまく建ちますかどうか。

藍の栽培

藍1番刈り・すくも仕込み

投稿日:

梅雨もようやく明けて、藍仕事の最も忙しい時期がやってきました。
土曜日から始めた1番刈り、本日で終了。刈りながら、葉を外しながら、天日干しをしています。今日の夕方刈った最後のグループは、今夜葉を外して明日から干す予定。それまでのものも、完全に干し上げるまで干し続けます。

 ザルや衣装ケースなど総動員で干しています

風で飛んでしまうので、地面にそのまま干すわけにはいきません。

 梅も土用干しを始めました

 すくもも仕込み完了

干した葉に水をかけながら容器に入れて行き、これから1か月ほどかけて発酵させます。大きな容器でいきなり水をかけるのではなく、小さな桶で少しずつ水をかけなじませながら、この舟に入れていく作業。汗だくです。

 毛布をかけて作業終了

しばらくは切り返しと温度のチェックが大事な仕事になります。

 

葉っぱ外しは猫の手も借りたい作業。残念ながら猫も犬もおらず、家人の手を借りて4本の手で外しています。
あー忙しい。

藍の栽培

藍2番刈り

投稿日:

晴れて気温も上がりそうだったので、2番刈りを始めました。

 よく育ちました

 葉をむしってから干します

 ひたすらむしる

今日刈り取ったのは全体の五分の一くらい。明日からまた天気が悪そうなので、先延ばしになります。花穂が出る前に刈り取りたいのですが・・・。

 染め
同時進行で染めも続けています。だいぶ安定した色を出すようになってきました。

夏も終わりで、なんかタイミング的にはずれまくりですが・・・。

藍染め

染める前に精錬作業

投稿日:

2019年も藍を無事建てることができました。
いよいよ染め作業に入るわけですが、その前に大事な工程があります。

精錬

布を煮洗いすることを指します。
石鹸を使ったり、アルカリ性のソーダ灰を使ったりして布に付着している汚れや、繊維を製造する過程で使われ残存しているあらゆる「不要なもの」を取り除く作業です。
すべてを除くことは多分不可能だと思いますが・・・。

 窯を焚いて・・・

寸胴2つを煮立たせて、その中に縫製済みの服や生地を投入、この工程でムラの元を作ってしまうことも多いかと思いますので、できるだけ布を湯の中で動かします。

 今日のしごと

朝から焚いて夕方まで。軽く濃染処理もしています。すべてを藍で染めるわけではないので・・・。
藍の場合でも濃染処理したほうが色がよく出るように思います。必要ないという意見もありますが、以前訪ねた数百年の伝統を持つ藍工房さんでも呉汁を使うと聞きました。私はそこまでマメじゃないけど(大豆だからマメ・笑)。

 すくも2回目仕込みました

1回目のすくもはほぼ発熱が終わり落ち着いたところなので、もう頻繁な切り返しも不要かと思い、衣装ケースに移しました。舟一杯だったのに、嵩はずいぶん小さくなりました。
2回目の仕込みが終わったところです。うまく醗酵することを願ってます。

藍染め

藍建て終了

投稿日:

2号は少しくすみがあって弱いものの、1号は順調に発色しています。
藍建て24日目です。本日で、藍が建ったということにします。

今日は1号に少し灰汁を足して水分を増やしました。
そして試し染め。

 ストールを染めました

撹拌から数時間おいて染めたのに、ずいぶんすくもが絡んでしまいました。
今日はそんなわけで1度染めただけ。
すくもを沈めるための道具(ザルみたいなもの)を作り、明日以降試してみます。
手を入れてみると、すくもがかなり浮いているというか、表面に浮いているわけではないけど、底に沈んでもいない。今までで最もすくもが液の中に浮遊している気がします。
何か理由があるのか・・・? 沈まない。

すくもは発熱時期がほぼ終わった感じ。もう少し熟成させようと思います。今まではこのへんで切り上げていたかもしれないので、今年はじっくり。もう一度作るだけの乾燥葉があるのでどうするか、おいおい考えます。

 庭のモモがだいぶ色付いてきました
今日1回めの収穫、まだ固いので追熟が必要です。

お盆も終わりましたね、では

藍染め

藍建て20日目・1号発色

投稿日:

20日目ですね。今年も長くかかりました。

1号 PH11.5
2号 PH10.5

大体こんなところで今日は推移しています。
朝の1分染めでは1号の方が濃い色を出しました。2号は前日より薄い。さてさて何でしょうか。
Lowバケツを2号に戻し、糖分をわずかに与え、本日は静観。

様子を見ながら試し染めができるかな・・・。

1号が発色したので気が抜けました・・・。

 

すくもは発熱が弱くなってきました。ここからどこで終了にすればいいのか、毎度悩みます。まだまだアンモニア臭が強いので、当分はこのまま。
本日も軽く切り返したのみです。

藍染め

藍建て19日目・PHについて覚え書

投稿日:

体調を崩して寝坊、10AMの皆さんの様子

1号 PH 11.31
2号 PH10.37
H      PH11.90
L       PH9.41

左から1号、2号、H、L
PHを下げたLに発色が見られた。
Lには2号から25%分を継ぎ足しているからそれで発色、とも思われるが、昨日は発色しなかったので、昨日から今朝にかけて醗酵&還元がわずかなりとも起こったと考えるべきだと思う。

つまり、PHは低くなければ駄目だということがこれではっきりした。

我が家のすくもに限った話なのかもしれないが、PHは低く保ったほうが醗酵し還元に至る。
来年以降も建てる時点でのPHは低めに。10なくても気にしないで醗酵させるほうがよい。というかPHが高かったら醗酵(または還元)しないのだ。

大事なことなのでメモっておきます。

PHを上げたHigh君については、何も起きないだろうことがほぼ確定したので、1号に戻した。
1号に糖分を50グラム投入。そろそろもう物理的還元を目指そうかと。とりあえず50で様子を見る。
今日は1号に電気毛布をかけて保温してみる。

2号は様子を見ながら(もう少し強くなってきたら)仕上げにしてもいいのかもしれない。

 今朝の2号撹拌後
青い泡が出来ている。空気に触れて酸化し青を発色している。

藍染め

藍建て18日目

投稿日:

9AM  室温24℃

1号 27.5℃ PH11.32→11.41
2号 27.0℃ PH10.43→10.58
H  25.5℃ PH11.85→11.89
L      26.0℃ PH10.48→10.7 少しギラギラあり、臭いなし

 1号

 2号 膜があり、ぎらっとしている

 高PH

低PH
ごくごくわずかだが、希望があるとすればやはりこちら。すこし膜が散らばり、ぎらっとしている。2号をクォーター内包しているわけだから、当然といえばいえる。

 

5PM PHやや高めに出ている可能性が高いような・・・
1号 29.5℃ PH11.63
2号 31℃  PH 10.64
H  31℃  PH12.16
L  30.5℃ PH10.5

朝の1分染めで染まったのは2号のみ。

2号を除き動きがなくてつまらない。LOW君ももう少し頑張るかと思ったが・・・。

朝、写真を撮ったのに工房に忘れてきた・・・

藍染め

藍建て17日目

投稿日:

8AM  室温24℃
1号 液温27.5℃ PH11.23→11.30
2号 液温28℃  PH9.63→9.72

 静まり返る1号

 元気に見える2号

 撹拌後の1号 泡は少ない

 同じく撹拌後2号 泡が消えない

 左1号、右2号
ピンきてません!

10AM  2号のPHを上げることにする
2リットルの灰汁(PH9.56)に石灰大さじ13を入れて投入、直後の2号PH10.16
初めて10台に載せたことになる。
計算上だが、13リットルの溶液のPHを0.6上げると考え、前日の実験結果から13杯とした。
5PMの数値が10.4になったことを考えると、10杯で様子を見たほうがよかったかも?^^;

2PM 実験
1号から2つのバケツに各3リットルずつ取り出して、片方のPHを上げ、片方は下げる。
High  11.28の溶液にソーダ灰大3・石灰大5を入れて撹拌、PH11.71に
(12以上を目指したものの、石灰は後から効いてくるはずなのでここで止める)
Low   11.28の溶液に2号から1リットル加える。PH11.0
ここに酢を180ml加え、直後のPH10.36とする。

もう目茶苦茶な、夏休みの自由研究状態になったけど、何事も実験して検証して、がベストだな~と。

5PM
1号 11.3   2号 10.4  H 11.75  L 10.6

 

すくも、今日は温度が低かったのでダマほぐしは最小限にし、すこし水を打った。

藍染め

藍建て16日目

投稿日:

8AM  室温23℃

1号 液温27℃ PH10.58→10.86(撹拌前後)
2号 液温26.5℃ PH9.41→9.34

1分染め、1号は染まらず、2号は昨日と同じくらい染まる
2号のPHが変わらず低いままなので、嵩上げしてPHの上昇を試みる。

ついでに実験した。

1リットルの水にソーダ灰、石灰を入れたときのPH上昇度を調べた。

ソーダ灰大さじ1 PHは0.58上昇した
石灰   大さじ1 PHは0.6上昇した

つまり我が家の持っているものでは、どちらも大さじ1で1リットルの水のPHを0.6上昇させる。この手のものに劣化があるかどうかは知らない。

そんなこんなで、灰汁2リットルを11.6のPHにし(後に上昇するとみてこの程度の値に)、2号に投入。
その後、手を突っ込んで1号、2号ともよくよく混ぜた。右手が若干染まった^^;
突っ込んだ感じでは1号の方がこなれていてよい感じ(長時間経ってるから)。

その後のPH
1号 11.41
2号 9.62

いやいやいやいや灰汁入れたの2号だから! 1号何もしてないから!
灰汁入れた2号はほとんど反応しないのに、何で1号が・・・? 撹拌して底のアルカリ分が混ざりましたか? そもそも2号は何で反応しないの・・・・・・。

13リットルのPH9.3に、2リットルのPH11.6
いや~数学苦手だから計算式に自信がないけど、多分こうかな?
13×9.3+2×11.6÷15≒9.6

おっ、合ってんじゃん!
ということはやはりもっとアルカリ性のもの、石灰かソーダ灰を入れないとだめなんだな。

5PM
1号 11.2
2号 9.5

どう見ても1号の方がよい数値のはずなんだけど。
まったくもって五里霧中。