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36時間(約)

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10日の午前1時過ぎに、トイレのためデッキに出たウメがそのまま消えてしまいました。デッキにはもちろん、犬が出られるはずがない(と信じていた)柵がついています。どうにかしてそこを抜け出てしまったのですね、動物ってすごいです。
私達が気付いたのは午前2時過ぎ。すぐに捜索に出ましたが、なんせ深夜で真っ暗です。懐中電灯、車のヘッドライト、2時間ほど探しましたが見つからず。明るくなればすぐに見つかるだろうと思い、帰宅して休みました。

翌朝にまた探しに出ましたが、見つかりません。
ウメはもう16歳を過ぎ、人間で言えば90近いか過ぎているか。足元はおぼつかず、障害物にぶつかっては動けなくなり、すぐに転ぶ。目も耳もすっかり悪くなって・・・、という状態です。遠くに行くとは思えないのに、探しても探してもいないのです。折悪しく連休の最終日で、別荘にはけっこう人が来ているため、道から敷地に立ち入ってまで探すことはできず。

案外遠くまで行ってしまうこともあるかと、車や徒歩で探し。
林の方に入ったかとヤブこぎをしまくり。
クマに襲われて林に引きずり込まれたかと探し。
ずっと下の方で用水に落ちてそのまま御影の温水路まで流されたかとそっちも見に行き。
国道やサンラインで車にはねられて倒れているかと見に行き。
本当に探しても探しても見つからず、神隠しにあったと思いました。
狐につままれた気持ちで探していたら、近くの使われなくなったテニスコートで狐がこっちを見ていました・・・。

今日になり、探し回って自宅に戻ったタイミングで、役場から電話で保護されていると。すぐにその保護ポイントに向かうと、そこには紛れもなくウメがいました。そして保護してくださった方は、なんと、以前から時々店にお出でくださっていた方でした・・・。
わが家から150メートルくらい離れた別荘の庭にいるところを散歩中に見つけ、捨て犬と思って保護してくださったのだそうです。そして何と、飼うつもりで連れて行ってくださったと・・・。ところがウメは夜中に徘徊し、叫び声を上げ続けたのでやっぱり難しいということで、レスキューに連絡してくれたのだそうでした。

こうしてウメはまたわが家に戻ってきました。その間、およそ36時間。
長い長い時間でした。
いずれウメとは別れることになるのはわかっているのですが、こんな形で別れるなんて予想だにしなかったし。とにかく帰ってきてくれてよかった。保護してくださった方、サポートしてくださったレスキューの方々に、心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。

 

保護していただいた方のところにあらためてお礼に伺い、色々お話ししてしまって帰ってくると、販売済みになっていた藍染のストールにご注文が。急いで工房を開けて、1回目の染めをしました。明日、様子を見ながら染め重ねようと思いますが、1回目は今夜やらないと具合が悪いのです。
明日の朝、色を見るのが楽しみ。
全県に霜注意報発令中、ではまた