チレボン、バティックの聖地

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ジャワ更紗の双璧がソロとチレボン、おそらく。
今回の旅はその両方を訪ね、バティック三昧となりました。

ソロから列車に乗ってチレボンへ。

 なんともかわいい駅舎


駅前はこんな感じ、リキシャもたくさんいますね。

Grabで車を呼び、列車の中から予約したホテルに行ってもらいます。ぼられないので本当に気が楽。ありがたいシステムです。

バティックの聖地トゥルスミ

誰が呼び始めたのか、チレボンの一角にあるトゥルスミはバティック工房が軒を連ねる聖地なのであります。以前はもう少しのどかな場所だったと思いますが、今はかなりガチャガチャした喧騒の中にあり、こんなところでバティックが生産されているのか・・・? 疑問に思ったり。
が、バティックを扱うお店はたくさんあり、大型バスで連れ込まれるお客も多数。やはりここはトゥルスミ、バティックの町なのですな。


車とバイクと人と人と・・・。歩くだけで大変。いつもこうなのか、何か祭りでもやっているのか、わからん・・・。


焼き餅? まではいかず、焼きおにぎりのようなもの。タイでも見かけます。


大きなお店で布探し。棚にあるのはほとんどが手描きバティック・トゥリスということでした。
どれもこれも美しくて目が定まらないです。


とりあえずピックアップした数点。どれも手描き。


美しいホーコーカイがあったので購入しました。

ホーコーカイというのは「大日本奉公会」から付けられた名前だそうで、となるともうおわかりと思いますが第二次大戦中にインドネシアに侵攻した日本軍、そしてその軍属によって伝えられたデザインです。友禅の流れだそうです。戦後日本はインドネシアから完全に撤退するわけですが、このデザインはホーコーカイという名前とともに残り、今も作られ使われているのですね。

大きな店では定価がついていて買いやすいです。
こういう店でも大量買いなら値段交渉するのかな? 私はしませんが・・・。するべきだったのかも^^;
なんせ買うとなったらこのくらいはババッと買ってしまうからねぇ。

トゥリスを求めて海辺の町へ

チレボンではバティックを手に入れることは容易ですが、なかなか制作現場にぶつかりません。そこでネットで調べておいた海辺の町に出かけてみることに。

でもその町の名をチレボンで出会う誰に言っても

「は???」
「どこだって???」
「そんなところに行っても何もないよ、魚を買うのか?」
「バティックはチレボンだよ、チ・レ・ボ・ン!」

と取り付く島もなく。行き方もわからず。
でもチレボンの町をさまよっていたら、そこへ行くバスにぶつかりました。

犬も歩けば棒に当たるとはこのことです。

 海辺ののどかな町の昼下がり

のどかすぎて誰もいない・・・^^;

ようやく探し当てた工房で


まさにハンドペインティング中の職人さんです


職人さんの傍らに置いてあるロウ。下から火であぶられていて、固まらないようになっています。
一つの鍋を二人で使っていました。


こちらでも。

3軒の工房を回り、手描きのバティックばかりを手に入れて、お昼だー。屋台めし。
なんだっけか、もう名前忘れた!
ソトアヤムだ!
チキンスープにごはんという取り合わせ。ごはんには干しエビが混ぜてあり、サービスで出してくれたえびせんべいも美味でした。辛いものが苦手な私にとり、ここで他に選択の余地なく食べたこの料理が、最後まで命綱になったのでした・・・。

こちらはチレボン名物のナシレンコというごはん。辛くないです。自分で混ぜて食べる的な。きゅうりと玉ねぎとあとなんだっけ・・・。

チレボンではGrabが問題なく使えました。
ホテルで呼ぶ時はフロントの人にお願いしてやってもらい、外で呼ぶ時はそこらにいる人にお願いしてやってもらうという。いえ呼ぶだけはできるのですが、割と電話がかかってくるんですよ。「どこにいる?」とかだと思うけどわからないので、店のスタッフさん、銀行の警備員さん、ただの通行人の方、などにお世話になりました。

次回はチレボンを離れてジャワ島の東方面に向かいます。