藍染め

藍建て3日目

投稿日:

7時半にご機嫌伺いに。

液温 30℃
PH    9.8
撹拌後PH11.2

ブドウ糖を大さじ2杯程度与える

 日が射してきたので工房の外へ出す
液温を上げたいのだが・・・なかなかうまくはいかない。

 藍ちゃんの水面
金色の粉のようなものが全体に見える。これは2日目朝から存在していた。
ツーンとした匂いがあり、昨日と変わらないように思う。

本日はすくも第一弾も仕込む。

 水を打って湿らせる

 バケツの中で混ぜる混ぜる

 今年の新兵器「舟」に入れていく

 上から押して嵩を減らしながら・・・

かなりの量を本日寝せ込みました。この写真よりはだいぶ多いです、これは途中経過。
上に藍の葉を入れていたビニール袋をかぶせ、さらにシーツと毛布で覆い、作業終了。乾燥葉はまだ残っているので、今年2度仕込むか、来年にするか? という状況です。

 本日の藍

 もう少し成長を待ちたい感じ

5PM  液温28.5℃ PH10.4 撹拌後 11.3
液温が下がっているので心配です。明日の朝さらに下がって、日照も望めないようであれば、電気毛布を入れなければならないかも。

(追記)
6PM、やはり温度が低いのが気になるので、電気毛布を巻きました。壊れてないといいのだけど^^;
軽井沢の朝は18℃前後までは気温が下がるので、暖地と同じ様にはいかない、と考えています。

藍染め

藍建て2日目

投稿日:

(画像は昨日のもの。建てる前の「すくも」)

9時に様子を見に行きました。
藍は毛布に包まれたまま静かに安眠中でした。

蓋を開けるとツーンとした匂い。あぁ、藍建てが始まったんだなと感じる匂いです。

PH 9.9
液温35℃

撹拌しました。

PH 11.0

おぉ!
やはり上がりました。昨日無理して上げなくてよかったです。石灰が効くのに時間がかかったのでしょう。あるいは沈殿したので今朝も低かった、撹拌によって一気に効いた、ということか。

藍建てのためにはよいPHだと思います。実際はもう少し上にする事例が多いのですが、このまま様子を見ることにします。毎度バタバタしては墓穴を掘ってしまうので。

残念ながら明日明後日は日照が望めそうもなく、日中バケツを外に出して液温を上げることができません。これが藍にどう作用するか。今日はまだ35℃前後あったので外には出しませんでした。いずれにしても様子見です。

 

3PM
PH 11.0
液温 34℃

 

藍染め

藍建て初日

投稿日:

梅雨明けはまだですが、7月も残すところあと1週間となり、気温の方はそこそこ上がってきたので藍建てを始めました。

 自家製すくも

 こんな状態です
ほぼ黒、乾いた状態で保存していたもの。

 ヤマザクラの灰

すくも 2.8kg
木灰   1.4kg
熱湯   36リットル

とりあえずこれでスタートです。

今年は灰汁を作らずに、すくもと灰にいきなり熱湯を投入するという方法を実験的にやってみます。前から気になっていたやり方ですが、細かなノウハウまではないので、かなり自己流になるはずです。

 かまどで熱湯を作っているところ

湯沸かし器で出る60℃のお湯を運んで、沸騰させています。

そしてこの熱湯を、すくもと灰を入れたバケツに投入していきます。2つの鍋、同時に沸くわけではありませんので、順次投入、30分ほどはかかったかな?
本日は私1人での作業でしたから、そのえらい大変だった作業中の写真はありません。

投入して撹拌。
PHは8.8前後とまったく低いです。
午後4時頃まで様子を見ましたがPHの変化はない。
さすがに低すぎるので石灰を投入、PH9.5まで上げました。
本当はPH10.5にはならないと困るのだけど、以前1日経ったらPHが急激に上がっていたことがあり、心配なので今日はこれ以上上げないことにしました。明日まで様子を見ることに。
最後に日本酒を250cc投入して、バケツに蓋、毛布はごく下の方のみ巻いている状態で、本日は作業終了。

7月25日 4PM  液温65℃ PH9.5

明日PHが低いままだったら、少し灰汁をとってみて足してみるのも手かも。
うちの灰はPHが低いのかな?

迷った末に・・・

やはりPH9台というのは今までに経験したことがなく、心配だ・・・。ということで、やはり石灰を投入してPH10.2まで上げてみた。これが吉と出るか凶と出るか・・・。
本来これでもまだ足りない。だいたいこの時点でPH11から12くらいにすることが多いはず。それにしてもPH低いな~

7月25日 5PM  液温62℃ PH10.2

 

藍染め

藍を継ぐ

投稿日:

昨年の初夏に建てた藍のバケツ2つ、様子を見ながらずっと維持してきて、建て直すかどうするか考えていましたが、2つともこのまま継続することに決めました。PHもだいぶ安定するようになり、まだまだ色も出るからです。廃棄するには惜しい、ということで。

ただ何しろ昨年建てたきりで、昨年は泥藍を作る時間的余裕もなくそれも加えていない、ほんとにそれっきりなので藍そのものが足りなくなってくるだろうということで、藍を継いでみました。
何か参考にしたわけでもなく、多分こんな感じでいいんじゃないかなぁと、適当に。


今年作ったすくも、この写真よりもう少し砕いて細かくして、


熱湯で練ってから2つのバケツに半量ずつくらい加えました。さらに加水、石灰でPHを調整して、この日の作業は終わり。
2日後の本日、すこしPHが下がっていたので石灰を加えて調整。かなりしっかりと泡(藍の華)が立つようになってきました。このまま本格的な染めに入れそうな感じです。


まばらな藍畑・・・。
収穫はもう少し待ってみます。

藍染め

試し染め

投稿日:

去年の藍(液)がまだ生きていそうだったので、試し染めをしてみました。

藍ちゃん2号  青くん(チン君)
PHも比較的順調、今日は10.2くらいでした。
冬の間は完全に凍結していました。4月半ば頃に溶けてきて、以後は時々様子を見ながらPHを維持してきました。

写真はないけど、藍ちゃん1号 大ちゃん(たーちゃん)
こちらはPHの維持が難しく、ちょっとやばい匂いがしています・・・^^;
でも染まり具合は良好で、たいへん不思議。

かなり明るく写りました。実際はもう少し濃い青色でした。ただし、乾けばおそらくこの色に近いものになるかと思います。

今年の藍をどうするか・・・。
大ちゃんを廃棄して、新しく建てようかと考えています。
青くんはこのまま様子を見るつもり。すくもを足すことも考えてもいいかもしれません。

畑に植え付けた藍は順調に活着中です。強い雨に叩かれて倒れたりしましたが、今は土寄せもしましたししっかりしています。
野菜畑で勝手に出てきた野良藍が元気で、大きいものはもう25センチくらいになっています。植え付けた藍はまだまだ10センチとか? そんな感じ。
これから梅雨の間に一気に成長していくはずです。楽しみに待ちたいと思います。

藍染め

すくも出来上がり

投稿日:

去年の一番刈の乾燥葉を3/12に寝せ込み開始したすくも、昨日で完成となりました。
もう水分を足しても温度が上がらないことと、一時の強烈なアンモニア臭がだいぶ減ったこと、全体の嵩も驚くほどに減ったこと、などがその理由。60日ちょっとかけましたが、そこそこよいすくもになってくれたのではないかと思います。

寝せこみ中に、うっかり夜間の加温を切ってしまったり、その他色々の理由で何度も温度を下げてしまいました。ずっと高温を維持するのは実に難しいなと実感。

昨年2番刈の乾燥葉は、梅雨明けくらいに寝せこんでみようかと計画中です。
気温が高い時期なら夜間の加温はいらないだろうと・・・。

今年の藍建ても、その頃になるかな・・・。

今年の藍はまだトレイで植え付けを待っています。さっさと植え付けろ! と大合唱しているのが聞こえるのですが、この週末は気温が夏並みに上がって植え付けには適さなかったので、週明け、少し気温が落ち着く日を待って植え付けます。

藍染め

すくも発酵中

投稿日:

3月12日に寝せ込んだすくも、3週間ほど経ちましたが旺盛に発酵を続けている様子です。途中何度か温度が下がる日もあり心配しましたが、その都度盛り返しました。
ここ何日かは、ビニールシートを外すと湯気がもわっと上がるくらいです。

昨日は58℃ほどありました。今日は50℃でした。
毎日様子を見ながら手早く切り返しています。ダマも目立ってきましたが、それを気にしていると温度が下がってしまうので、手早く作業をして急いで包み直しています。
昨日あたりから、目にしみるようなツンとした臭気が立ってきました。このままうまく発酵を続けてほしいです。

よいすくもになりますように。

藍染め

すくもの仕込み

投稿日:

昨年の秋は仕込みを見送った藍のすくも、そろそろ厳寒期は過ぎたので仕込みを始めました。

藍の乾燥葉を大きなバケツに入れて、お湯(水でも同じ)を加え、適度な状態になるまでひたすらなじませ、かき混ぜます。乾燥したものに水分を含ませていく作業は、パンとかうどんとか、そんなものに似ているかも・・・。最初は手袋をしていましたが、すぐに外して素手での作業。やはり目分量でやっているので、じかに触らないとわからないんですよね。

今年は今までで最も水分量の少ない状態で仕込んでいます。両手で軽く握って、軽く形ができる程度。すぐに崩れてしまう程度の水分量。
米ぬかのぼかし肥料を作る時の感じに近くしてみました。特に理由はないけど・・・、水分量が多いほうが失敗というか、良好なすくもにするのが難しい気がしたので、何事も実験。

本日は、1番刈の藍、トータル11.7kgを仕込みました。追分の畑が3kg、借りた畑が8.7kgです。品質的には追分のほうが圧倒的によかったので混ぜるかどうか最後まで悩みましたが、混ぜることにしました。まだ2番刈もあるので・・・。

途中の写真を撮り忘れてナンですが・・・・・・。
バケツで仕込んでは山にする作業を繰り返し、全部できたところで温度計を中に挿し込んで、毛布等で包んで終了。まだまだ当たり前に氷点下に下がるので電気毛布をつけてみました。発酵が始まれば温度が上がってくるので、今はそれを待ちます。

後方左側に見えているビニールの袋は、2番刈。まだまだ別の場所にもあります。

藍の種の選別もだいぶ進み、今月末には種まきといきたいです。ではまた

草木染め

ようやく晴天が・・・

投稿日:

しかし遅すぎる・・・。
9月に入ってからの異常な雨続きの天候の中、藍の2番刈がなかなか出来ない&やっても乾かないという状態が続き、その間に藍は次々と花穂を出して今や花盛りに。こうなってしまうとエネルギーの大半は「結実」という一点に向かってしまうので、葉の質はぐんと下がってしまうのではないかと思います。
それでも収穫すべきか迷いながら、少しずつ収穫しては乾燥。やはり1番刈の時のような黒黒とした乾燥葉にはなりません。
なかなかに難しいです。

染め重ね中だったり、フィニッシュしたりした藍染たち。来年用かな。そういえば今年は藍が建つのも遅かったのですよね。

段階によって色の濃淡が。素材にもよるところがありますが。

 どんぐり
そしてもちろん、どんぐりも拾っております。この時期しか拾えないし、結局、この時期しか染められないので・・・。取っておけば春にも染められる? 虫が食べ尽くしてしまうのが先のような気もします。

 トリカブト
なくなったと思っていたトリカブト、別の場所に移動して咲いていました。もちろん自分で勝手に移動したのですよ・・・。

今日は藍の煮染めをしました。このまま霜がくれば藍は終わってしまうので、せめて間に合わなそうな分は煮染めでも使ってやろうかと。
同時に精錬やら濃染処理やら。やることはたくさんあって、色々やっているのですが、作品になるには時間がかかるなぁと実感。
やってみないとわからないことが多すぎて、日々勉強です。

今日の軽井沢は0.6℃まで下がったらしいけど、ここはそこまでは下がらなかったのではないかと。たぶん霧のせい(たぶん)。下がったとしたら、藍はやられてると思うんですよね。
明日は2℃の予報、そんで藍がやられたりして。ではまた

藍染め

重ね染め

投稿日:

藍は1度染めて終わりにすることは殆ど無く、2度3度と重ねて染めます。うちの藍はまだ若く力もそんなに強くないので、よけいに重ね染めが必要になります。染めは1日置きに。何となくですが1日働いたら1日休むほうがいいような気がして、そうしています。北タイの藍工房でそんな話をしたら、初めて聞いたと笑われました。暑い場所の藍は元気だから、そんなふうに休ませることは必要ないのかも。

3600-R0039962

染めたら工房の外のすももの木に下げています。直射日光に当たることなく、風通しはそこそこいいので、干すにはよい場所。他にも工房裏の軒下なんかにも、干す場所があるのでそちらも使っています。
このワンピースは2度目。ブラウスの方は去年からだからもう5度目かな。

縫製もトコトコとやっています。今日はしばらく作っていなかったパターンで1点裁断しました。夏もぼちぼち終わるから、普通は秋ものに転換していく時期(もう遅いかも)でしょうが、なぜかノースリーブ・・・。

週末は、竈の修繕も終わったようなので、また精錬作業です。ではまた