藍の栽培

うーん難しい

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今朝はもしかすると還元膜がばっちり張って、かき混ぜると泡がむくむく・・・、というような素晴らしい光景が見られるのではと期待したのですが、見た目はあまり変化がありませんでした。
昨日は3つのバケツのまま、保温はなしで(毛布のみ)一晩越しました。夕方は撹拌をせず、PHも計らず。蓋を開けていて温度が下がることを心配してそのようにしたのですが、裏目に出ました。
移した方のバケツ、青くん黄ちゃんはPH10.3前後あり、昨日とそれほど変わらなかったのですが、問題は大くんです。これがいわゆる本家のバケツなのですが、PHなんと7.0。純水状態? 7.0ってPH計の校正値です。ありえません。10以上から一気に3以上下がるなんて、聞いたこともない。
撹拌してみるとPHはわずかに上がりましたが、それでも8に届かない。これはもう、どうしようもないので、石灰投入です。またまた「なし崩し中石」になってしまいました。PHがこんな低さでは、雑菌が繁殖して藍の菌を殺す可能性が高いのです。

石灰を3つのバケツに投入して、大くんは10.6に、青くん黄ちゃんは11.0に上げました。大くんを10.6で止めたのは、下がりすぎていたので、このくらいにしたほうがよいかと思ったから。

その後本日も日光浴。最も具合がよさそうなのが青くん、次が黄ちゃん、油膜の感じもなかなかいいです、ただしほとんど染まりません。
夕方、黄ちゃんの中身を大くん、青くんに移し、2つバケツ体制に。PHは大くんが10.6、青くん11.0。温度は30℃以上。毛布のみでまた一晩です。

現状では、大くんの中にあるすくもの量が、青くんよりも多そうです。移す時にできるだけ下の方から混ぜながら移したのですが、それでもすくもが移動しきらなかったということでしょう。青くんの調子がよさそうなら、明日、大くんを嵩上げするかもしれません。

むくむくした泡はまだ立たないけど、小さな青い気泡はたくさん出来ています。油膜もそこそこ張っているし、金粉も見受けられます。悪い兆候は、大くんのPHが下がりすぎたことだけ(理由がわからない・・・)、なんとか持ち直すと思いたいです。

とにかく様子見しながら待つしかないか・・・。

借りている畑の1番刈の乾燥は順調です。私が体調を崩してしまったので、夫がこの作業をしてくれています。
それにしても藍は難しいですね。ではまた

藍の栽培

ついに還元!

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今朝も藍ちゃんバケツに大きな変化はなく、PHも10.4で変わらず。温度は26℃と少し下がりました(電気毛布の温度を下げているため)。1分染めをしてみると、うっすらと青くなりますが、この弱さではまだまだ何とも・・・。

予定通り、バケツを増やして日光浴をさせることにしました。藍ちゃん1号は今、重量が50キロ近くになっていると思うので、とても動かせません。そこで、別のバケツも動員して3つにし、工房の外に出して蓋をしたまま温めました。

お昼に様子を見に行くと、なんと!!!

 油膜が!

この油膜は還元膜とも呼ばれ、藍の発酵が進むと必ず出現するもの。まだ還元膜と呼べるほどにはしっかりしていませんが、このような小さな油膜が3つのバケツともあちこちに出現していました。

 こな感じの油膜
それから見えづらいですが、金粉を蒔いたような表面の変化もありました。さらに、ぷつぷつしているのは、発酵により中から空気(?)が浮き上がっては弾けた跡です。

今まで、発酵はしていそうな気がする(PHが下がり、少しですが青の発色も見ました)ものの、この油膜も金粉様のものも見られず、このまま永久に寝ているのかと思っていましたが、今日やっと確かな発酵の証を見られたので安心しました。ほんと長かった・・・・・・。早ければ3日ということもあるらしいのに、ほぼ1ヶ月かかりましたから~。

 藍1号の喫水線
このように青く。嵩を減らしたのでよく見えています。

今日、次のステップに進むことも考えましたが、大事を取ってもう1晩待ち、よさそうなら明日、嵩上げと中石(1度やってるから2度目の中石なのか?)になる、かもしれません。ここまでゆっくりなので、さらに時間がかかるかもしれませんが・・・。

 乾燥中の藍

借りている畑の1番刈、これで全部ではありませんが、夕方が近づいてきたので屋根から下ろしたところです。衣装ケースに入れて明日まで待機。今日も晴れて暑かったのでかなり乾燥が進みました。

当工房の畑の1番刈は、乾燥が終わりました。明日、重量を量ってみるつもり。ではまた

藍の栽培

藍干し

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 工房の屋根
去年までは、片側が店(でも使ってはいなかった)、片側が夫の工房兼納屋だった建物の屋根です。トタン張りなので温度が上がり、藍の乾燥にはもってこい。なぜ去年までやらなかったのだろう・・・。

昨日、借りている畑で収穫してきた藍を、朝からとりあえず屋根にばらまいているところ。とりあえず大急ぎで日に当てなければ、ってところです。本当は、葉を取ってから干すほうがいいので、こんなに量が多くなくてできるのであればその方がずっといいです。

 店の屋根

こちらは今の店の屋根。西側にお隣(空き地)の林があり、早めに日差しが遮られるので、こちらは少なめです。

午後2時過ぎから雲行きが怪しくなり、雷が始まったので大急ぎで撤収。ギリギリ間に合いました。なんとか週末の2日で乾燥させたいです。時間をかければかけるほど、藍の成分は劣化するらしいので・・・(だから葉だけを乾燥させるのがベストということ)。

そんな1日。縫製もすこし。
藍は再び停滞期に入りました。PHも10.4~10.5と、ほとんど変化なし。明日はまたバケツを分けて日光浴させようかと思います。ではまた

藍の栽培

じわじわ

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大きな変化はないものの、悪い兆候も見当たらず、マイペースな藍ちゃんです。本日は朝7時にPH10.4、出かけたので次の撹拌が午後5時近く、PH10.3、少しずつPHが下がっているので、悪くはないです。ただし還元膜と呼ばれるものはまだ確認できず。撹拌時の泡が若干透明から色付きに変わってきたのと、次に蓋を開けた時に少し泡として残っている、あたりが変化と言えば変化。また、温度計がうっすらと青みがかる。
たしかに発酵と還元は起きていますが、おそろしく弱い、これから強くなっていくのかどうか、わかりませんがもう少し待ってみます。

今日は借りている畑の収穫作業に行ってきました。あまりの忙しさに写真を撮るのを忘れました。小さな株は残そうかと思いましたが、結局ほぼ全株を収穫。一部は消滅しているので800はないと思います。750~800の間かな、もう少し少ないかな。
鎌で刈り取ってはコンテナに入れて車に運び、積み込み、という作業。すべて刈り終えた後は、夫が刈払い機で周辺の除草をしてくれました。私もホーと鎌でやりましたが、刈払い機には負ける・・・。

畑を借りている方が、苦土を撒いてみっかいと、少し分けて下さったので、作業後に全株にちょっとずつ撒いてきました。少し経ったらまた油かす液肥をやって、2番芽に期待したいと思います。雨がコンスタントに降ってくれたらベストなんですけど・・・・・・。
ではまた

藍の栽培

ようやく少しだけ青く

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300-R0039912

26日目を迎えた藍ちゃん。相変わらずPHは10.7で安定。液温は多少下がって(電気毛布の温度を下げた)26.5℃ほど。
朝、シーチングの端布を入れてみました。2~30秒ほどかな、取り出して、水洗いしたのが上の写真。

青、だと思うんですけど・・・・・・。
ようやく、微かですが、還元が始まったことを確認できました。
藍という植物が持っている色素を、どうやって「青」として取り出すか。ここに発酵と還元(この言葉が正しいのかどうかは諸説あります)が関わってくる。発酵すれば必ず還元するのか、このへんがよくわからない。
化学(バケガク)は苦手で高校時代も赤点スレスレでしたから、難しいです。

さぁここから、どうなっていくのか藍ちゃん。
ほんと日本酒たくさん飲んだのだから頑張ってほしい。

今日はサリーを糊落としを兼ねて水洗いし、できるだけ目地を通しながらアイロン。
午前中に母親の用事で役場に往復、軽井沢はすっかりシーズン真っ只中ですね、人も多く車も多かったです。
午後は気になることがあって皮膚科へ。思いもよらぬ病名が告げられて、抗生物質が処方されました。「中年以降の女性に多いんですよ」と慰め(?)られましたが、年は取りたくないものですね。帯状疱疹といい今年は皮膚科に縁ができてしまいました。
ではまた

藍の栽培

ほんのかすかに

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建てている藍、ほんのわずかに、好転の兆しのようなものが見えたような気が、するようなしないような・・・・・・。

液温は大体27~28℃(保温)、PHはここ数日は10.6~10.7あたりを推移。目に見える変化は殆どなし。匂いは、蓋を開けた時はアンモニア臭、その後は藍の匂いがしています。
かき混ぜた時の手応えはだいぶ「もったり」、されど重くはない、という感じになってきました。この微妙な感じは、多分あまり関係ないと思います。
ただ、今までよりは泡が立つようになったように思います。

ガーゼの1分染めをしてみると、水洗い後にほんのわずかに、青くなっているような。気がするようなしないような(笑)。
明日、ガーゼではなくシーチングみたいな生地を入れてみます。

ずいぶんお酒も飲ませたし、そろそろ建ってほしいものです。

本日は終日縫製作業をしていました。腕は上がりましたが、視力はどんどん落ちる一方なので、もっといい老眼鏡を作ったほうがいいのか考えたりしてしまいます。細かい針目が。あと、目地を通すのが難しいです。

そんなこんな。ではまた

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大気不安定

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昨日、今日と大気が不安定で日本中あちこちで豪雨とか。軽井沢も二夜続けての雷雨となっています。しっかり降ってもらえるのはありがたいので歓迎。被害が出るほどの豪雨はどこであろうと困るけれど。

藍は本日も起きる気配はなく、PHは10.6~10.7あたりです。発酵の要素は満たしているはずですが、タイミングがずれたのだろうか、わかりません。もう少しだけ待ってみようかと思案中。昨年の乾燥葉の重さからして、すくもの重さよりももっと多いものとして計算すべきだったのかな・・・。でも、そこで変化するのはせいぜいが「ふすま」や「日本酒」の量なので、あまり関係ないか・・・。何しろ見えないものなので、難しいです。

非公式ブログが色々な要因で現在休眠しているので、読書メモだけ。
「チャイナフラワー」  欣然
ある程度内容は知っていて読んだのだけど、あまりの酷さにテンションが下がりました。中国という国の底なし沼的などうしようもなさは、少し前の話とはいえ愕然とします。
「薄情」 絲山秋子
珍しく男性が主人公。ほぼずっとモノローグ。全体としてテーマがわからずラストもいまひとつ腑に落ちないので☆5ではないのだけれども、この人は本当に同世代の書き手の中でピカ一だなと思います。「わかる」んです。

繁忙期に図書館・・・。ずっと前に予約していた本が来ましたと電話をもらったので出かけ、ついでに借りてしまいました。苗族の刺繍の本がかなり見応えがあり素敵でした。日本の蒐集家が作った博物館が常滑にあるそうなので、いつかみゆきさんのコンサートが名古屋であれば見に行ってみたいなと思いました。私も苗族エリアは旅しましたが、もう素晴らしいものは流出後で、残念だったなと想い出しました。でもまた行ってみたいなぁ、あのエリアはミラクルワンダーランドです、私にとっては。

ではまた