藍の栽培

借りている畑へ

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昨日の午後、借りている畑へ様子を見に行きました。少し前に施肥をしたのでその状況を見がてら収穫の時期を考えようと思っていたのですが、それどころじゃなかったです・・・。
施肥したものは雑草へ行ってしまったかのように、雑草だけが生い茂り、肝心の藍はあまり育っていないうえに、乾燥してチリチリした感じ、葉の色も悪く、見るからに健全には育っておらず、
「これは、収穫しないほうがよいのではないか」と思うほどでした。
生育の良くないものを収穫してすくもにしても意味がないので、そのように思ったわけです。
とにかく雑草退治で数時間鍬を振り回し、何とかかんとか目立つところは退治して帰宅。

今日は朝から夫にも助っ人を依頼して畑へ。昨日は出来なかった株元の雑草を退治しながら、油かす液肥を与えてきました。
畑の持ち主の方がみえたので、少し話をお聞きしたら、今朝ざーっと降ったのだとか。どうりで、藍たちは、少なくとも「収穫しないほうがよい」とは思わなくてよいくらいに、生気を吹き返していました。

なるほど・・・・・・。
土に保水力も保肥力もない、ということですね、やはり。
わが家の藍たちにも、植えつけた当初を除いては潅水はしていません。やらなくても元気にしています。土が有機質をたっぷり含んでいるので、ある程度の時間は水を保ってくれるのだと、あらためて実感しました。
有機質の殆どない土というものがあるんだな、ということもあらためて実感。こういう畑で作物を作るのは難しそうです。肥料をやってもすぐに流れてしまいそうだし、植物を育てるのは難しいなとあらためて知った今年です。

作業後の藍畑。1割は消滅したかと思います。だいぶ欠損してます。残りの藍をそれでも何とか、収穫までこぎつけたい。おそらく、収穫は1度かなと・・・。

まぁまぁな株。雨が降ったことでだいぶ元気を取り戻していました。ということは、収穫は雨の後でなければダメということですな。

今日はわが家の藍たちにも追肥をやりました。収穫も始めているので、時期的にちょっとおかしいのですが、若干葉色が薄いかなと思ったので。また、収穫すればすぐに2番芽を出して欲しいので、油かす液肥を撒いておきました。
ついでに、収穫が始まっているなす、ピーマン、きゅうりにも追肥。これは簡単に、8-8-8の有機質入り化学肥料。私は肥料には拘泥しません。

明日は午前中晴れる予報なので、収穫を少しする予定です。
建てている藍は変化ありません。見守ります。

藍の栽培

藍建て11日目

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待つしかない、そんな状況です。
液温はだいたい29.5~30℃前後をうろうろしていて安定しています。
PHは11.6と、こちらも怖いくらいに安定、変化なし。
あいかわらずアンモニア臭、撹拌すると草っぽい、藍っぽい香り。
特別に悪い兆候は見当たらないけど、藍が寝たまま起きないという感じでしょうか。起きる力がないのかな???

とにかく、今月いっぱいは待つつもりです。それでダメだったら、その時になって考える、という方向性で行こうと思います。

今日は昼頃までは晴れるという予報だったので、朝から5番畑の残りを収穫、3番畑の一部を収穫、1番畑の一部を収穫。それぞれ葉を外さずに工房のトタン屋根の上に干してみました。
最後の3番畑のだけ、一部葉を外しました(昼近かったので、茎ごとでは乾かないと思った)。結果、夕方まで日差しがあったので、茎ごとでも乾いたかも。
この、トタン屋根藍干し作戦、なかなか良好です。これと現在建設中のハウスと合わせて、効率的に、省力的に、藍の乾燥作業を行いたいと思います。

午後遅く、借りている畑のチェックに出かけましたが、途中でハウスの部材を買うのに手間取り、行ったり来たりしているうちに5時を過ぎてしまったので畑は中止。
明日は曇りで朝晩雨の予報。梅雨明けはまだなんですね・・・。

縫製

チュニックとブラウス作りました

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300-CIC37-08 更紗のチュニック

インドの更紗のサリーから作ったチュニックです。薄い薄い生地で、裁断から縫製まで、気が抜けませんでした。
襟ぐりはゴムでラフな感じ。裾にサリーの端っこのボーダー模様。

こちらは藍のろうけつ染めで作ったフレンチスリーブ。

600-BTC92-02 ろうけつフレンチ

タイ北部、チェンライのさらに北の、モン族の村を訪ねた時に買った幅狭の生地。何にしようか、でも30センチだと難しい・・・、と、何年も寝かせていたもので作りました。ポケットと、背中に背守りも付いてます。

 

草木染め

藍建て10日目

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本日もまだ建たず・・・・・・。
液温は32℃で安定、PHも11.6~11.7で安定。
最初に仕込んだ時に、急激にPHが下がったのはいったい何だったのだろう?

気を取り直して。

晴れたので藍のテスト収穫始めました

最も育ちの良い(日当りのよい)場所のほんの15~16株を収穫、葉と茎を分けて、葉だけを網袋に入れ、作業小屋のトタン屋根の上に置いてみました。

「熱いトタン屋根の上の藍」作戦。大成功、1日でかなりしっかり乾きました。今年はこの作戦で行こうと思います。

アカソ染め仕上がり

左から2点はシルク、左が灰汁媒染、右が銅→灰汁媒染。
右2点は木綿と大麻。どちらも灰汁媒染。
どちらも悪くない、木綿が灰汁でこんな風に染まるとは・・・。

明日も晴れる予報なので、藍の収穫を続ける予定です。少しでもやっておかないと、借りている畑が始まったら大変なことに。
梅雨明けはまだでしょうか。

藍の栽培

藍建て9日目

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まだ建ちませ~ん。
今朝は6時半に様子を見に行きました。液温37℃、PH11.8。
液温が高いなぁ、電気毛布の温度を下げました。
撹拌してみても白い泡しか立たないし、すぐに消えてしまいます。まだまだ時間がかかりそうだ。強いアンモニア臭はあります。
最終チェックが午後5時、液温35℃、PH11.6。
とにかく、しばらく待ってみましょう。
糖分が足りないってことはないと思うんだけど、日本酒とふすま、もう飲み干し&食い尽くしてしまったのかな、でも待ってみよう。

もっとも条件の良い場所の藍。いつ収穫しても大丈夫なサイズになってきました。梅雨明けが・・・、このままダラダラといきそうで嫌な予感。

きゅうりに続いてナスも採れ始めました。

ミニトマトはもう少し。

枯れちゃったじゃがいもを掘ってみたらけっこうとれた、1個から。

藍の収穫が始まったら戦争のような忙しさになるので、今は嵐の前の静けさ。梅雨明けが待たれるような、数日猶予が欲しいような・・・。

藍染め

藍建て7・8日目

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7日目
特に変化はないまま1日が過ぎました。
液温は28℃前後、PHは10.4~10.6をうろうろ。
還元膜は張らず、アンモニア臭があるのみ。わずかに草っぽい匂いもあるものの、いわゆる藍の匂いにはまだな気がします。

8日目
思い切って、2つに分けていたものを1つにまとめました。
70リットルのバケツを買って、今までの2つのバケツから各上澄みっぽい部分を取り除き、その下のもったりしたドロドロのすくもを大バケツに。
藍溶液の上澄みを60℃に熱してバケツに戻す。
PH11.6の灰汁を70℃に熱してバケツに投入(旧バケツを洗いながら)。
石灰を足してPHを思い切って12.0まで上げてみました。
下に電熱マットを追加、マット+電気毛布という贅沢な環境で、作業終了時の液温は35℃(思ったほどには上がらず)。
3時間後には液温34℃、PH11.8。
これでまた様子見です。

ふと思ったのだけど、昨年すくもを作った時に、乾燥葉の重量からできたすくもの重量が、一般的な平均値よりも少なめだった。通常7割と言われているところ、ウチでは58%だった。軽く1割の誤差がある。これも何か関係あるかもしれない。すくもの重量は少ないけれども、中身は多いとか、そんなことってあるのだろうか、だけど乾燥葉を醗酵させてすくもにする、その過程で成分が漏れ出す場所がないのだから、乾燥葉はすべてすくもになったと考えるほうがわかりやすいようにも思う。わからないことだらけ・・・。

300-R0039867 アカソ染め

灰汁のために火を焚いたので、取っておいたアカソの染液でシルクストール2枚と木綿布、大麻布を1枚ずつ、染めてみました。
シルクストールは、灰汁(ヤマザクラ)媒染と銅媒染。生地は灰汁媒染。ストールは銅のほうがこっくりと深いべんがら色に染まった気がします。乾いてみないとまだ何とも言えませんが、灰汁媒染よりは強いです。
いい色が出ますね、今度はもっと本格的に染めてみたいものです(今回は1度しか染液を取らなかったし、染めたものもわずか)。

草木染め

アカソの染液を取りました

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300-R0039852 アカソ(もしくは仲間)

わが家の隅っこに自生しているアカソ(または仲間)です。花穂が出てきたので、そろそろ染液を取ってみることに。

300-R0039856 適当に収穫

300-R0039857 不思議な花穂

300-R0039864 煮出して

300-R0039865 染液

最初は黄色だったのが、煮だしていくうちにいつの間にかこんな色に。びっくり。どんな色に染まるでしょうか・・・(一応、赤を期待)。
酸化させたほうが赤味が強まるらしいので、染めは明日かもうちょっと先です。

藍染め

藍建て5・6日目

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5日目
液温は27℃と安定、PHは10.5~10.6あたりをうろうろしています。特に還元膜が張ることもなく、静かなまま。発酵は進んでいるのでしょうが、還元せずにPHだけが下がっていくという、よいとは言えない状況。

夕方、ふすまを与えることにしました。

ふすま

5番灰汁(PH11.6)で炊きました。バンコクで買ってきたヤシ糖があったので少し加えてみました。
これを与えて様子見。

6日目
液温は27℃ですが、PHはまた下がりました。青が10.2、黄色が9.8。10を切るとさすがに下がり過ぎで危険領域に入ってしまうため、思い切って嵩上げと中石(と呼んでいいのかどうかは・・・)に進むことに。
灰汁5リットル(PH11.6)を温めて50℃にして、両方の桶に入れました。さらに石灰を投入して、PHを10.8まで上げました。
11時半頃にこの作業を行い、13時に確認したところ、PHは0.2ほど下げていましたが、今日これ以上石灰を足すことはせず、電気毛布の温度を上げて様子を見ることに。
撹拌もこの時間を最後に、明日朝までせずに静かにさせてみます。

 青バケツ

 黄色バケツ

液面の色はほぼ同じ。黄色のほうがアンモニア臭が強い。

なかなか難しいものがあります。
気長にじっくりと。

 畑①の藍

旺盛に育っています。最も大きなもので草丈が50センチに到達してきました。もう収穫に入ってもいいのですが天候が・・・。梅雨明けと同時に収穫開始と決めました。

藍染め

藍建て4日目

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今朝は寝坊してしまい、朝8時に藍の様子を見に行きました。
液温は両方とも27~28℃、PHは10.6~10.8あたりです。
液温は良好、PHも順調ではないかと思います。そろそろ中石、とも思いますが、ここはじっくりと待つことも肝要かと・・・。

今朝の青バケツ

今朝の黄バケツ

どちらも液面がだいぶ黒々としてきました。悪い兆候は見当たりません。

 建てた翌朝

この茶色い泥の塊みたいな状態から較べれば、ずいぶんと醗酵が進んでいるのだと思います。

2~3時間おきに液温とPHを確認しながら、各バケツともに4~50回撹拌しています。酸素を供給して正常な発酵状態を保つためです。
じっくりと観察しながら、中石に進みたいものです。

灰汁が少し足りないかもしれないので、処分するつもりで置いていた灰に新たに50℃ほどのお湯を加えてみました。多少PHが低くても、嵩上げには使えるのではないかと思います(多分ですが・・・)

藍染め

藍建て3日目

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朝7時、室温20℃、液温は両方とも25℃と低くなっています。でも室温と比べても高めなので、電気毛布の効果があるのがわかります。
PHは、青バケツが10.6、黄バケツが11.1。
青バケツのほうが醗酵が進んでいるということなのかな?
すくもの量、最初の練りの感じでは、黄色のほうが質が高いかと思いましたが。
なかなか難しいものがあります・・・。

迷った末に、青バケツに灰汁を800ccほど足してみました。石灰もほんの少々。これでPHを11.0にして、今日は日中も電気毛布をつけておきました。
今日は全部で4回の撹拌と液温チェック。液温はほぼ変わりません。
臭いは、青バケツの方は少し草っぽい匂いが出てきました。黄色の方はまだアンモニア臭が圧倒的に強いです。

心配しながら見守る毎日。建つかな?